私は夜中ヒツジ室の部屋の鍵を父の部屋に忍びとりにいった。
そして…部屋の鍵を開けて…
「愁さん!」
私はおもいっきり愁さんに抱きついた。
「いっ!…」
傷も血もそのままで、お風呂に入ってなくて少し臭う臭い。
だけど、そんなの気にならなかった。
「愁さん…グスッ…愁さん…ゴメンね…」
「凛…泣くな…笑え…
凛が泣いてると…俺…痛いの我慢できない。」
「うん……」
私は言われたとおり、笑った。でも涙は止まらなかった。
その夜は愁さんに抱かれ
て寝た。
朝…私の部屋にあるお風呂に入らせ手当てをした。
額はコブが出来て切れていた。
口の横も切れアザが出来て目の隣も…
身体中にアザがいくつも出来ていた。

