次の日私は父に話を聞いてもらおうと、部屋に行った。
「お父さん…愁さんと…付き合いたいの!」
「駄目だ!」
父はすぐにそう言うとそっぽを向いた。
「どっ…どうして…好きでもない人と結婚なんてしないといけないの!
娘に好きなひとがいても
好きでもない人と結婚しろって言うの??」
「そうだ!もぉ決まった事だ!」
なんで…
そんなのないよぉ…。
「私、本気で人を好きになったのが初めてなの!
愁さんを本気で愛してるの…」
それだけいい私は部屋をあとにした。
そして…
愁さんの部屋の前に行き座った。
「愁さん………」
「凛…俺…凛のパパさんに殴られたって……凛を愛してるから……」
「…ぅぅ…わっ…私もだよ…」
ドア越しに感じる愁さんの愛…。
お父さんには愛が分からないんだって…
そう…思った。

