選択教室11。

うう。緊張… 
なかに先生がいるんだよね!

なんだか落ち着かないよっ
なんでだろ

個人授業何回もしたのにな。

「よし。」

カバンから鏡を取り出す。

寝癖なし!ボサボサなし!髪よーし!
リップぬった唇はつやつや!顔よーし!
服は…

あ、リボンがずれてる。
スカートはちょっとあげて…

あれれ、髪が気になる…
くしでとかしとこうかな。

「あーゆみ」

「わ!…わわっ……先生!?」

後ろからふいに鏡を覗き込まれて、びっくり…
先生来てなかったんだ…

「なんで鏡見つめてるの?」

み、見られてた…
うう、ショック。

「お、女の子ですから!」

どや!…とりあえずドヤ顔してごまかそう…

「愛弓も女子だもんな」

先生笑うなー!恥ずかしい…

「当たり前じゃ…へ、へっくしょいっ!!」

な、なんて女子力のないくしゃみ!!
ううう…さっきから失敗ばーっかり。
恥ずかしい…

「愛弓は愛弓だなぁ」

先生。笑いすぎですよ。

「先生ひどい!仮にも乙女を笑うなんて!」

「仮にも、なんだ」

「う…いや、全力で乙女です!!」

また笑うんだからー。もー!

「先生意地悪…きらい!」

「あ、ごめん…悪かった!」

返事してあげないもーん。
ふざけて怒ったふりして後ろを向いた。

「愛弓ー?悪かったって!
嫌いとか言うなよ…」

先生、悲しそう…なんかかわいそう。
しかたいなぁ。私やさしい♡

とか思いながらも、先生のかわいさにとろけそう。
やっぱり先生は先生だ…♡

「ホントは好きですよ」

振り向いてウインク☆
…なーんてふざけてみたのに…

「あ…え…っ」

先生硬直。
どしたの…?

まさか私、そんなにきもかった!?

「えええ、すいません!!」

「あ、いや…さ、教室はいろ?」

「はい…」

うー。恥ずかしい……///