「………え…」 「真貴のことが好きだ。」 気付けば、告白されて嬉しがっている自分がいる。 手のひらを上に向けて、彼の手を握りかえす。 彼は驚いてこっちを見るが、私は前を向いたまま。 「…私も、好きだよ。」 訳のわからない恥ずかしさで、顔が真っ赤になるのを感じた。 もうすぐ花火大会が終わる。 フィナーレの絶え間ない花火の中で、彼は私にキスをした。 fin.