私はクレープとかき氷を、彼はたこ焼きを食べた。 その後は防波堤の上に座って花火を見ていた。 予定では花火は7時半迄。 もう少しで終わる。 ずっと上を向いていたので、首が疲れた感じがして、正面に視線を向けた。 花火の大音量の中で、彼の方を見て、自分の手の上に、彼の手が重なっていることに気付く。 驚いて彼の方を見たが、彼は花火に見入っている。 そっと手を退けようとすると、彼がぎゅっと握った。 「───え。」 「………」 「……凌?」 「………真貴。」 「……何?」 「…好きだ。」