零-zero-


そう言い残し美亜は、部屋を出ていった。


「一真くん…」


「ぅわっ、!あ…えっと。な、何?」


「あのね、これ…この段ボール箱の中身なんだけど、、、次の実験で使おうかなって考えてるんだ!」


ビリビリと段ボールを破きながら微笑む彼女。


あぁ、可愛い!


天使だ…


「それで…実験内容なんだけど。人々が二度と傷つかないように、平和でみんなが幸せにくらせるようにって思って、造ろうと考えたの!その名も、【第1次人造コンピューター人間】作成よ!!」



え…、

すげぇ。


俺が学校を休んでいる間にそんなものが出来ていたなんて…


「要するに…、人造人間。ロボットってことだよな?」


「えぇ、でもそれだけじゃ皆が幸せになれるとは言い切れないわ。そこで、人間やら動物などのDNAを使い、感情…心や表情をより正確に作成していくの!ふふっ、凄いでしょ!」


「でも、なんで零は、そこまで平和とかにこだわるんだ?」