『…なに?』 目でそう聞くと、両手を顔の前に合わせる健。 『頼む!!!』 と小声で言われ、アタシは思わずため息をついた。 ったく根性ないんだから。 『高いよ?』 と目で伝え、咲羅に笑顔を見せた。 「咲羅〜! 健がどうしてもアタシたちに奢りたいみたいだから、ファミレス行かない?」 「ホントですか?やったー! 行きます♪」 両手をあげて、無邪気に笑う咲羅。 女のアタシでも、カワイイなあって思う。