ムカツクから、健のサイフの中身、空っぽにしてやる。


そう思って頼んだ、キャラメルナッツパフェ3つ。


いつもは5つくらい余裕で食べられるのに、この日ばかりは1つしか食べられなかった。


胸が苦しくて、泣きたくもないのに涙が出てきそう。


ぐっとこらえた、その時。



"~♪"



机の上に置いていたスマホがメッセージを受信した。


画面を見ると、予想していた人からで。



「…っ」



ココアの中に、涙がこぼれた。













end