よそよそと爆音が鳴り響く個室から出て行った。


ドアが閉まった瞬間流れていたどこか寂しげなメロディーが途切れた。


「由空どこ行ったの?」


「お腹痛くてトイレ行ったよ」


「なんなの、あいつ。嫌々連れてきてあげたのに」


「まぁお腹痛いのは仕方ないっしょ」


「はぁ!?てかあたしあいつ嫌い」