そんなことを思っていると由空が寄ってきた。


「どうしたの?」


咲良に気づかれないように小声で尋ねる。


気まずそうな顔をした由空。


「ごめん。トイレ行きたいんだけど…」


「行っといで。わたしがなんとか説得しとくから」


「ごめんね。ありがとう」