淡く愛して…



ドンッ!



前を見ていなかったせいで誰かにぶつかった。


「あっ…ごめんなさい…」


「いえ…って麻野やん」


橘…。


「どうしたん!?大丈夫か?」


「う…っ…ひっく…」


橘の顔を見た瞬間、涙が止まらなくなった。


「とりあえずこっち来い」