淡く愛して…



「女の子は大変なの」


「そうなんか…」


「何よー!なんで橘が悲しい顔すんのよ」


もしかしたら橘は気づいていたのかもしれない。


わたしが無理に笑っていることに…。


「なぁ」


「ん?」


「俺、これ客のとこ持って行かんとあかんでもう行くわ!」


そう言いながら手元のジュースを指さした。


「あっ!そっか、バイト中だったもんね」