「そ……そんな事ないです!」
「私、達也君の事嫌いじゃないです。」
「親友として好きです。」
「なら、良かった。」
「僕はねぇ、そんなすぐに付き合えとは」
「言ってないから安心したまえ。」
「ただ、まゆちゃんが達也の事恋として」
「好きになってくれたらの話しだから。」
恋?
でも、恋ってどうやってわかるの…?
わかんないよ…。
「まぁ…気長に考えてやってくれ。」
そう達也の父が言った時、
達也が口を開いた。
「親父…実は今日、この食事会が」
「終わったらまゆと逢う約束してたんだ」
「だから、今から2人でちょっと話し」
「したいから外出るわ!」
「そうだったのか。」
「じゃ、俺達の事は気にしないで」
「行っておいで。」
何で話しが勝手に進んでるの?
今から達也君と2人だけ!?
こんな事あって2人だけで何喋って良いのか
わからないよ~。
「まゆ、あまり遅くならないようにな。」
「お父さん!!」
お父さん…。
止めてくれないんだ…。
「まゆ、行こっ。」
俺はまゆの手を取りそのまま、
まゆを連れて外に出て行った。
まゆ…きっと驚いてるよな…。


