幼なじみ達の恋心

まゆがこの街に帰ってきた。
まゆに再会してまゆに会えば会う程
好きになって独占してしまう。














まゆ、そんな俺を許してくれ。











俺は昔みたいに良いお兄ちゃん係じゃ
いられない。











1人の男として見てほしい。









そう、心で俺は願う。












「あ~♪気持ちよかった!」



「陸兄写真見てたんだ♪」











まゆはシャワーから上がってきた。











「うん。懐かしいなぁって思って。」












「この時も陸兄」
「泥まみれになった私に自分よりも先に」
「顔を拭いてくれたりしてくれたよね。」



私は思い出しクスッと笑った。









「陸兄は昔からお兄さん的存在だったね!」


「あっ!そうだ陸兄お腹すい…。」













私が「お腹空いてない?」
って言おうとした時、陸兄は何か小さい声で言っていた。












「…って呼ぶな。」










「えっ…?」










「まゆ、もう俺の事は陸兄って呼ぶな。」












「何!?何で…?」














「まゆには陸って呼んでほしい。」










「俺はまゆのお兄ちゃんじゃないよ。」












「ご…ごめんなさい。」
「そ…そうだよね。」






そうだよね。




陸兄は私のお兄ちゃんじゃないもんね…。





私、陸兄に甘えっぱなしで

迷惑かけてきちゃったんだぁ。





ごめんね陸兄。







今まで陸兄の気持ち気付かなくて。