「陸兄~相変わらずの人気ぷっりだね!」
「あはは…有り難い事なんだけどね。」
それにしても女子達の声でまゆとの会話が
できない。
だから俺は…。
「ごめん皆、俺大切な幼なじみと話ししたいから2人だけにしてくれない?」
そう、陸兄が言うと女子達は素直に従い
この場から去って行く。
さすが…陸兄。
芸能人パワーは凄いなぁ。
でも、女子達の怖い視線がまゆに向ける人も居た。
はぁ…。
皆の視線が怖いよぉ。
「あっ!まゆ!今日、髪型変えた?」
「あっうん!少しコテでゆるふわカールにしてみたの★」
「へっ変かな…?」
「変じゃないよ!」
「すっげー似合ってる…。」
ヤバい可愛い過ぎるだろ。
まゆ。
俺は無意識にまゆの髪に触れた。
ナチュラルなブラン色のまゆのストレートの髪。
今日は緩く内巻きに毛先だけカールされていて大人っぽく見えた。
俺、まゆにドキドキさせられぱなしだ。
俺はずっとまゆを見ていた。
「陸兄?私の髪に何か付いてるの?」
「っ!付いてないよ。」
「いや…。ただ、まゆが可愛いなぁって。」
「かっ!可愛いくないよ!」
「まゆは可愛いよ。」
「俺が保証する。」
「だから自分に自信もちなって!」
「あっ…ありがとう!」
まゆはきっと知らないだろう。
この学校で人気モテNo1女子藤岡を抜いて
モテNo1になった事を。


