俺は今日、久しぶりに1日オフが貰えた。
だからまゆと斗真と一緒に帰る為、
待ち合わせの下駄箱で待っている。
しかし、女子の群れが多すぎる…。
「陸先輩!」
「私、陸先輩が好きです。」
「付き合って下さい!」
おいおい…この子この場所で告白?
気持ちは嬉しいけど君じゃ駄目なんだ。
「ごめん。」
「気持ちは嬉しいけど」
「俺、ずっと好きな子いるから。」
「いえ!」
「気持ち伝えられただけでも幸せです。」
「さようなら★」
その子はそう言い残して頬を赤く染めながら去って行った。
そしてさっきの俺の好きな子がいる
発言で女子達は俺の好きな人は
芸能人にいると決めつけている。
っで、芸能人になら仕方がないやら
適わないやら言ってる子もいる。
俺は別に他の子にどう思われようが
この気持ちはわからないだろうが
どうだっていい。
俺はまゆが側にいてくれるだけで良い。
俺の気持ちわかってくれる時がきたら良いのに。
っとそう、思っていたその時
女子の群れからまゆを見つけた。
俺は無我夢中でまゆの名前を呼んだ。
「まゆ!」
「陸兄!」
愛おしい声。
透き通るようなまゆの声。
大好きだ。
女子達が一気にざわめき始めた。


