幼なじみ達の恋心

「なるほど!」




「陸兄、私の大親友に会えるの楽しみにしてくれてるんだ!」







「ありがとう☆」











そう、喋りながらまゆは階段を
降りようとした時。





まゆは自分の足に引っかかり階段から

落ちそうになった。











「きゃ!」









どうしょう!






私、落ちちゃう!









「まゆ!危ない!」








陸兄が私の腕を掴み


陸兄の体に私の体を引き寄せた。








えっ…。




えぇ~!





私、陸兄に抱きしめられてる!






ドキッ!







「まゆ!大丈夫か?」









「うっうん。」







「大丈夫。だけど心臓がドキドキする。」







「えっ!?」




陸兄はまゆの発言に顔を赤らめた。





「死ぬかと思ったからドキドキハラハラしたんだ私。」







えっ…。




まゆ、そこですか。







やっぱ俺、脈なしなのかなぁ。






頑張らないと。








「まゆは相変わらずドジだなぁ。」









「ドジじゃないもん!」






まゆは頬を膨らませながら陸兄に
そう言った。








陸兄はまたまゆにドキドキさせられた。





どうしてまゆはいつも不意打ちに
そんな反応するんだ。




俺、また抱きしめたくなるじゃん。




陸兄は心でそう叫んだ。







「はいはいまゆはドジじゃありません☆」




そう、まゆは昔から


拗ねる時必ず頬を膨らませる。









それがたまらなく愛おしい。





まゆ、俺これからもっとまゆに触れたい。







なぁ、まゆこの気持ちどうしたらいい?







まゆは俺の事兄ちゃんしか思ってないんだろうなぁ。