「まゆ…。」 「ハッ!はい!!」 「映画館の時…急に告白とあんなキスしてしまってごめんな…。」 「ううん。」 「本当は今日、あの映画と同じ事をしようと事前に決めていたんだ。」 「でも、どうして同じような事が出来たの?」 「それは、あの主人公と友達だから。」 「だから内緒で映画のストーリーを教えてもらってた。」 「なるほど…。」 「っで、今からちゃんと俺の気持ち伝えるから聞いてくれる…?」 陸の真剣な表情に私は目を逸らす事さえ出来なくなっていた。