幼なじみ達の恋心

「あの~もしもし?」








「ハッ!!」


私、唖然としてしまってた!

 


「君、本人ですよね?!」








コイツ…イライラする。



まゆにしつこく聞いてくる…。







まゆ、「はい」って答えるなよ…!!







ここはなんとか誤魔化して逃げないと…。










「君、本人だよね?」









「あっ!はい……。」







まゆ~!!!!




駄目だって!




自分の事名乗っちゃ!








「わぁ~♪やっぱり!」


「実物の方がもっと可愛いんだね!!」


「あの!握手して下さ……い……」







「その子、似てるけど違うよ!」
「俺の友達だから。」




俺はそう言って誤魔化した。






「行こっ……。」






「陸…!あっ…うん!」







私達は信号が青になると共に

全速力で走って逃げ出した。