イヤなやつ…なのに、



「ごちそうさま。かわいかったぜ?」


そういって満足そうに笑う來斗。


なんだかドキドキしてしまう。


だけど、


「なっ!そういって誰にでもしてるんでしょ?ファーストキスだったのに!最低!!!!」


「まぁ、初めてではないけど。嫌いなやつにはしねぇよ。」


そういって耳のピアスをいじる來斗。


そういえば、小学校のときから照れくさいとき耳をいじる癖があったな…


でも、私のこと、嫌いじゃないんだ。


嬉しいような…



「す、するなら本当に好きな子とすればいいでしょ!こういう、の…慣れて…ないんだから…」


「わりぃー。けど、……………しんねぇ」


「え?なに?」


「なんでもねぇーよ!」


來斗はそういうと、私の髪をくしゃくしゃと撫でた。


//////來斗の行動にドキドキしている私がいた…