イヤなやつ…なのに、



來斗side-


来夏がムキになってるから、ドSな俺はさらにいじめたくなってきた。


「へー、どれどれ。」


そういって、来夏に顔を近づけてじーっとみる。


「やめてよっ。赤くないもん!」

慌てて顔の前で手をぶんぶん振る来夏。


誰がどうみたって明らかに赤いのにな。


ってか、こんなことで真っ赤になるなんて、男に免疫なさすぎだろ!…こいつ。


久しぶりに顔間近でみたけど、やっぱかわいいな。


口塞ぎたいんだけど、それはまた今度にしておくか。


楽しみだぜ。



そんなこと俺が考えてるなんて知らない来夏は、


慌てて、舞のところに走っていった。



「來斗、さっそくいじめてんの。ははっ。」


「でも、あの子の反応、うけるわ。」


「俺もいじめたくなってきた。」


拓斗がニヤッと笑った。


こいつの隠れたドSは俺がよく知っている。


あー、おもしろくなってきた。


明日からがますます楽しみだ。