「行ってきまーす!」

私は、朝からテンションをあげながら声を張り上げた。


だって…ついに今日はクラス替えっ!
どんなクラスになるのかなぁ。
青春の高校生活だから、やっぱりいいクラスに恵まれたい!


そう、私は高校2年生になったんだ。
クラス替えは一代行事だから、ずっと楽しみだった。


期待に胸を膨らませながら、周りの景色を見渡す。


春になって、植物がいきいきと揺れている光景に、ますます胸が高鳴り、歩きだと少し遠めの駅までもあっという間についた。



「げっ」



見たことのある横顔を見て、思わず叫んでしまった。

女の子達の視線を集めながら、眠そうな目をこすりながらダルそうにあるく奴、、星川 來斗。



あいつとは、小学校、中学校と一緒で、まぁまぁ家が近いこともあって、親同士の仲がいい。

小学校では、4年間同じクラスで、言い合いをする仲っていうか、気を使わずになんでも言う仲だった。

ケンカもしょっちゅうしてたかも…


中学校ではクラス違ったから特に関わりがなくて、帰り道にみかける事はあったけど、わざわざ話しかけなかった。
だけど偶然、高校が一緒になっちゃって…


その來斗はといえば、


元から茶色い髪の毛。

澄んでいる目に長いまつ毛。

背が高くて長い足。

正真正銘のイケメン…


性格はというと、変態ドSで、バカ?ってくらいな大胆な行動をしたりする。

小学校の時も、いきなり腕を強くつかんできたりして…

特に意味はないみたいなんだけどね…


でも、見つかると面倒なことになりそうだから、來斗と距離をとって電車にのった。