スタスタと歩き出した男組。 もう、最悪。 このまま、あたしいいように使われて終わるのかな。 助けてよ、有也…… そう考えたときだった。 「おい、てめえら人の女になに手出してんだよ」 後ろから聞こえた声は、紛れもなく有也の声だった。 「…ゆ、…や…っ」 「仁菜、もう大丈夫だ」 ほんとうに来てくれた。 あたしが願ったら来てくれた。 有也の額からは汗が出てて。 ここまで探してくれてたのかなって、すこし期待してしまった。