「お誕生日おめでとう!星七。」

学校についた途端、花菜から祝福の言葉をもらった。
「ありがとう、花菜。」
今日は7月7日七夕の日。

「え、伊藤、今日誕生日なのか?」
後ろの席の上原君に声をかけられた。
彼は私と一緒に学級委員をしている。

「うん。そうだよ。」

「へ~知らなかったよ。七夕が誕生日だなんて、すごいな。明日なんかお菓子でも持ってくるよ。」

「え!いいの!?」

実は私はお菓子とか甘いものが大好きだったりする。


「もちろん!なんか適当に買ってくるよ。」

「やった!ありがとう。」

そう言って前を向いた。
まだ青山君は来ていない。まだ席替えを一度もしてないから、今の席は出席番号順。

出席番号が前後の私たちは席も前後だ。