「おい、待てよ。」 その直後、思いっきり手をつかまれた。 やばいと思って恐る恐る顔を上げる。 「伊藤、どうした?なんでお前がこんなところにいるんだよ。」 目の前に映った人に驚いた。 「あ、青山君。どうして。」 「それよりお前は?なんでそんな薄着で走り回ってるんだよ。とりあえずこっち来い。」 青山君に引っ張られながら、小さな公園にたどり着いた。 「とりあえず、これ着とけ。」 青山君が自分のパーカーを私にかぶせた。 7月でも夜は冷える。青山君の優しさに私の涙腺が崩れてしまった。