――よし、また来るからね。またママ頑張るからね。 涙を拭って、立ち上がる。 境内から出ようとしたその時。 「…慧?」 見覚えのある人影を視界に捕らえた。 その声が届いたようで、慧らしき人がゆっくりこちらを振り返る。 「やっぱり…」 駆け寄る加奈子。