二年程前だった。 子供を保育園に預け、毎年のようにその寺へ足を運んだ。 水子供養の塔の前に立った、加奈子は目を疑った。 艶のある仏花と、火を灯して間もない線香の香り。 (この日に、私以外の誰が…) 不審に思いながらも、自分の持ってきた仏花を並べ、手を合わせた。 ――あなたの妹が伝い歩きが出来るようになってね、動くのが楽しくて仕方無いみたいなんだよ。 ――あなたとも一緒に歩きたかったな… 気付けば頬を伝う涙。 (やっぱり、毎年来ても泣いちゃうな…)