「これから街で何組も親子連れ見るんだろうね……死ぬまで!私そんなの耐えられない」 「加奈子、」 「私だって産みたかった!!私だって抱きたかった!!私だって」 パン、と乾いた音に声を遮られた。 「俺だって、俺だってお前に産んで欲しかった!!お前の産んだ子供この手に抱きたかった!!」 でも、と一呼吸置く慧。 「いくら親父さんに無理矢理に堕ろさせられたからって言っても…子供を手放したのは俺達に変わりはない」