キライだけどスキ


藤「すいませーん、昨日予約してたはずなんですけど…」

看「あっ、メイちゃんですか??」

太輔が受付みたいなところでさけぶと、看護師さんが食い気味に聞いてきた。

看「お待ちしてましたよ。先生の準備もできてるので、さっそく中にどうぞ」

えっ、もう中入るの!?泣

藤「ほら、行っといで」

太輔の抱っこから降ろされて、背中を押された。

メ「えっ、太輔は一緒に来ないの??泣」

藤「メイもう中学生だろ?一人で頑張って、俺も仕事戻らなきゃいけないから。終わったらちゃんと迎えに来るよ。」

メ「…んぅー…」

看「ほら、メイちゃん行こう??」

だんだんグズグズしてきたメイ。
看護師さんも慣れているのか、そんなメイを半ば無理やり手を引っ張って診察室に入れた。

中に入ると歯医者さんの椅子といろんな機会とマスクをしている男の先生…

こわいいいぃー!泣

看「ここ、座ろうね」

そう言われ、無理やり椅子に座らされた。

医「メイちゃんだよね?こんにちは。僕は加藤大樹って言います。よろしくね??」

先生は大樹っていうみたい。優しい声をしていて、恐怖心を和らげるためか目をくしゃっと笑わせながら話している。

加「さっそくなんだけど、お口の中見せてもらおうかな?」

そう言われ、椅子がゆっくりと倒された。
そして真上にあるライトがつけられて、先生が顔を覗き込んできた…