次の日目が覚めると、お昼近かった。

身体がちょっと軽くなった気がする。
昨日はなんかナースステーションに行って、間違って速水先生に抱きついちゃったのはなんとなく覚えてるけど、それ以降の記憶が思い出せない。

けど間違って先生に抱きついちゃったことを思い出すと恥ずかしい…!

すると健斗が入ってきた。

中「あっ、メイ起きてる!」

メ「うん、今起きた。」

中「あれ、意外と普通だね。速水先生がメイ熱高くて、ぐったりしてると思うって言ってたんだけどな。」

メ「ん?あたしそんなに熱あったの??」

中「あれ、昨日の夜のこと覚えてないの?先生の膝の上に乗りながら、解熱剤の注射したって聞いだけど…」

メ「えっ…先生の膝の上っ!?」

一気に顔が赤くなるのがわかる。
太輔とか健斗の膝の上なら、たまに乗るからわかるけど…あたし先生の膝の上に乗っちゃったの!?

中「なになに〜?俺とか藤森くんの膝の上なら普通に乗るのに先生の上は恥ずかしいのー??」

ニヤニヤしながら聞いてくる健斗。
…ムカつく

中「ごめんごめん、からかいすぎたね。そんな顔しないで?それよりさ、熱はかって?」

そう言われ熱を測ると、37度5分だった。

メ「なんだ!全然熱ないじゃん!だから身体が軽いんだー♪ねぇ、久しぶりにこの部屋から出てお散歩したい!」

中「37度5分って、一般的には熱あるっていうんだからね?お願いだからあと3日間、治療終わるまで大人しく寝てて。大人しくしないと、また拘束されちゃうよ?」

メ「えー…わかったよ…」

中「おっ、メイが言うこと聞くなんて珍しいね。(笑)とりあえず、なんか異変あったらすぐ言ってね?副作用まだ出るかもだし。」

そう言って健斗は病室から出ていった。