中島side
さっきメイに新しい病室にうつってもらった。
無菌室だからベッドもビニールで囲まれてて、やっぱりメイは無菌室で1週間治療を受けることを受け入れられてないみたい…
さっきのメイの目が忘れられない。
悲しみの表情もなくて、なんの表情もない目。
いっつものメイならあんな無菌室に連れていかれたら、泣き騒いででも嫌だってって抵抗するのに…
しかも点滴もなんの抵抗もしなかった…
なんか感情が無になってる感じ…
泣きたいのはきっとメイの方なのに、俺が泣きそうになっちゃったよ。
頻繁に様子見に行ってあげないと。
速「あっ、中島!メイ病室移動した??」
中「しました」
速「やっぱり泣いてたか??」
中「…いや、それが泣かなかったです。」
速「まじで?」
中「はい。悲しみを通り越してなんの感情もないってかんじでしたね。たぶん、頻繁に様子見に行った方がいいと思います。」
速「…そっか。俺も後で様子見てくるわ」
中「お願いします。やっぱりメイの治療への気持ちを前向きにしてあげられるのは先生だけだと思いますよ?」
