キライだけどスキ


メ「だっ誰のことだろーね...」

しどろもどろなしゃべり方になる。

中「メイ、いい加減にしろよ。おれ、メイは普段からわがままだったけど、まさか病院から抜け出すような子だとは思ってなかったわ。あきれた」

メ「えっ......」

普段あんまり本気で怒らない健斗が氷のような目で見てきて、しかもついにあきれたって...!

目にじわじわと涙が溢れてきて、大粒の涙をこぼしはじめた。

健斗はそんなメイをみて、何も言わず手を引っ張り病院内に無理矢理連れて行く。

あっという間に病棟についてしまい、ナースステーションに連れてかれた。

そこにはもちろんご立腹の速水先生。

速「中島、ご苦労さま。ごめんな、疲れてるのに...もうかえっていいぞ」

中「はい、じゃあお先に失礼します。」

そう言って健斗は帰っていった。
いっつもならあたしがこれから怒られるってわかってるときは、終わったあとのなぐさめ役として近くにいてくれるのに...泣

見捨てられたあああ!!!

あたし、これからどーなるの!?
涙で視界がぼやけてるからなんも見えないけど誰か近づいてきた。

藤「処置室おいで」

メ「...たいすけぇ...??」

藤「......」

無言で手を引っ張られ処置室に連れてかれた。