速水side

藤森くんからメイが嘔吐してるって連絡が入って、急いで外来の仕事を終わらせて病棟へ向かった。

やっぱり副作用きちゃったか...

病室にはあると藤森くんに背中を撫でられて、呼吸が荒くぐったりしてるメイ。

藤森くんの話によると30分くらい吐きたいのに吐けないという最悪な状況らしい...

速「メイ、まだ気持ち悪い??」

そう聞くと頷くメイ。

これはこのまま放っておいても吐き気があるのに吐けない状態が続くだけだな...
可愛そうだけど、無理矢理吐かせて楽にさせた方がいいな。

手袋ををはめてメイに口をあけるように促す。
メイは何か警戒してるのか開けようとしないから無理矢理手をつっこんだ。

心が痛いけど、これはメイのため。
そう心の中で言い聞かせる。

メ「せんせ...もうやめっ...」

速「まだ吐きそうなんでしょ??」

涙で顔をぐちゃくちゃにしながら、俺から顔を遠ざける。
でも、まだ嘔吐反射が起きてるのを見て、心を鬼にして手を突っ込む。

メ「やぁーっ...おえっ!」

抵抗して吐いてを繰り返したメイはやっと吐き気がなくなった様子。

辛いことしてごめんな、お前のためなんだ。
こうやってメイは俺の事どんどん嫌いになっていくんだろうな...

速水先生はそんなことを考えていた