もちろん注射が嫌なメイが黙って腕を出すわけもなく、布団の中に腕をかくす。

速「ねぇ、メイ。先生も忙しいの。早く腕出して」

メ「……」

沈黙をつらぬくと布団を無理やりはがされた。

速「まったく手がかかるんだから。
藤森君、メイの手抑えてて」

藤「わかりました。
メイ、動いちゃだめだからな」

そう言って太輔に腕を抑えられる。

速「はい、さすよ」

メ「いたいーっ!!」

速「はいはい、おわったよ。」

メ「...痛かったぁーっ!」

速「メイ、今日から3日間この点滴して治療するけど、吐き気とか出てきたらすぐ言うんだぞ??あと、絶対ベッドの上で大人しくしてること。いいね??」

そう、この治療何が辛いって副作用。
あたしの場合、90%以上の確率で吐き気とかいろんな副作用におそわれる...。

メ「...わかった」

そう言うと先生はポンポンと頭を叩いて病室から出ていった。
いっつも怖くて厳しいのに、こんなことするのは反則だよ...