速水サイド

顔を合わせるのが気まずすぎてそーっと病室を覗いて見ると、布団の中に顔ごとすっぽり入ってるメイちゃん。

布団はかすかに揺れてて、グズグズとした鳴き声が少し漏れて聞こえる。

あー、メイをこんなに泣かせて俺は何をしてるんだ…

そう思い病室に足を進めて、ベットの端に腰を掛けて布団の上からそっと手を置いた。
すると布団の中でメイがピクッと反応した。

速「…メイ。…ごめんな。」

メ「……が………もん」

布団の中から話すから全然声が聞き取れない。
布団をそーっとめくると目と鼻を真っ赤にさせて鼻水と涙で顔をぐっちゃにさせたメイがいた。

メ「…あたしが悪いんだもん。クズんっ…ごめんなさぃ。」

速「いや、俺が悪かった。治療だって頑張ったのにな。ごめん…」

そう言って前髪をかき分けておでこにそっとキス。
メイは泣き顔から少し恥ずかしそうにフニャッとした笑顔を見せた。

おでこにキスしただけで機嫌治るとか単純すぎるコイツ…。笑

メ「…もーいっかい。」

速「ん?」

メ「…もう1回して?」

速「お前な…」

メ「今回は先生が悪いんでしょ?ごめんなさいのキス、もっかいしてよ」

顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに、珍しく少し強気に要求してくる。
なんかメイのペースに乗せられかけてるのが悔しい…。笑

速「もう知ーらない。さっきみたいな可愛らしいキスじゃ済まないからな?」

メ「えっ、ちょっ!?」

2人は何度もあついキスをした。
無事仲直りできてよかった…。