速水side

そんなメイの背中を見てたら急にふと我にかえった…

俺何してんだ?
病院嫌いなメイが頑張って治療して来たっていうのに怒るって…まじ最悪だな。
急に現実にもどってきた…

藤「…あのー…先生っ!すいませんでしたっ!」

すると藤森が罰が悪そうに、控えめに声をかけてきて、急に頭を下げてきた。

藤「自分の彼女が違う男に抱っこされてるの見て、いい気なんてしませんよね…すいません…」

俺は看護師として、メイの心に寄り添って精神面のケアまでしてくれてる藤森君になんで謝らせてるんだよ…
まじ最悪な人間じゃん…

速「いや、逆にごめん。なんか俺最悪なことしてたわ。いっつもメイのわがままに付き合ったり、精神面のケアを近くでしてるのは藤森達なのに…俺最悪な人間だわ、まじで。」

藤「いや、先生は悪くないですよ!メイとももう少し接し方を考え直します…」

速「いやいやいや!今のままでいい!むしろ今のままの接し方にして!今までそうやってメイを支えてきたんだから…」

藤「…はい。わかりました。あの…あとそれと…さっきのメイとの会話聞いてたんですけど…鼓膜切開してメイ頑張ってたし…許してあげてもらえませんか?」

速「…だな。悪いけどこのお菓子メイに持ってって慰めといて。」

そいって太輔にお菓子を差し出した。

藤「いえ、俺はやらないです。先生が行った方が絶対いいと思います。」

仕方ない…ほんとについさっき、怒ったばっかで行きずらいんだけど…行くか