もう、先生のことなんて知らないんだから!
採血を終えて、もくもくと片付けをしてる先生に背を向け、処置室から出ようとした。
すると後ろからいきなり先生に腕を引っ張られて、先生の腕の中に包まれた。
今、先生に後ろから抱きしめられてる状態…
メ「ちょっ…先生!?」
なになに!?いきなりすぎて心臓のばくばくがやばいよ!
速「何?」
メ「えっ?何って…」
速「かまってほしかったんでしょ?」
メ「別にそんなことないもん…」
速「素直じゃないねぇ。顔に全部出てたよ。優しくしてくれないのが不満だって。」
耳元でそんなこと囁かれて、顔が真っ赤になるのが自分でも分かる。
速「早く治して一緒に住もうな。そしたら、メイに怒ることもなくなるし、ラブラブな日々が待ってるぞ、たぶん。」
メ「いつになったら退院できるの…?」
速「もうちょっと頑張ってもらわなきゃ退院できないかな。一緒に頑張ろう。」
メ「…うん。」
速「まぁ、俺メイに痛い治療することが楽しみでもあるんだけどな。」
うわ!何この人!
後ろから抱きつかれてるからわかんないけど今絶対悪い笑みを浮かべてるよ!
メ「最悪っ!前から思ってたけど先生ってドSだよね!?」
速「そうだよ?まぁそんな怒るなって」
そう言ってほっぺにちゅー。
なんだかんだこんなことしてくれるから許せちゃうんだよね…