キライだけどスキ


中「メイ、海老さんみたいに背中丸めて」

メ「...やだぁー...グズん」

大粒の涙をこぼしながら健斗の目を見て
必死に嫌なことを訴えてるメイ。

中「泣いてもだめ。ほら、できるでしょ?」

健斗は普段から口調とか性格は優しいけど
だめなことはだめっていう性格。

速「はやく」

速水先生の低い声を背中の方から
聞いて渋々背中を丸める。

やばい、先生怒ってるよー!

背中の方で先生が手袋をはめる音がする...

速「じゃぁー...この辺にさすからね」

そう言って下の方背中をトントンとされ、
体がビクんンっと跳ね上がる。
心拍数が上がってやばい...やだやだ...

速「まず麻酔からするから。
絶対に動いちゃだめだよ」

メ「まっ...待って!もうちょっと待って!」

速「だめ、先生待てない」

中「(先生待ってあげて...笑)」

速「さすからねー、」

メイの気持ちは関係なく淡々と
処置が進められる。

自然と怖くてもぞもぞと動いてしまう。

速「動かないっ!」

先生の怒鳴り声が響いて処置室が静まり返った

中「メイ、じっとしててね」

ゆっくりと針が刺さる。
と同時に鋭い痛みが...

メ「いったーい!!イタイイタイ!!」

菊速「はい、麻酔終わったよ。
次本番の針さすからね」