「数学の桐生― ガラッ―…!! 私が嫌な先生の名前を言う瞬間に 教室のドアが勢いよく開けられた。 もちろん開けた人が担任なわけで、 その人が入ってくるなり 教室は黄色い歓声で埋め尽くされた。 「きゃぁー桐生先生ー!!!」 「ラッキー、これ勝ち組だぜー」 「ヨッシーまじ今日もカッコいい!」 そんな歓喜を浴びて へらへらと笑いながら教卓へ上った人物。 桐生祥弘先生こそが 私の唯一嫌いな先生である。 前言撤回、今日は最悪の日だ―…!