「ばいばい...」
涙を溜めながら
俺に手を振ってた彼奴。

俺は何も言えず、ただ彼奴が
見えなくなるまで
あの小さな背中を見つめていた。

風が吹いて、彼奴の赤茶の長い髪は 月明かりに照らされて妙に
綺麗に見えた。