その一瞬さえも、惜しくて。


「あのさ、俺いっつも屋上で飯食ってんだ。
雨の日は屋上近くの踊り場でさ。」



「うん、それで?」


「明日から鳴瀬も来いよ。弁当持ってさ。」


じゃ、それだけだから。
と僕は言葉を添えてすぐに去ろうとした。


「わたし行かないよ?!」


「いいから!待ってるから!
一人で飯食っててもつまんねぇだろ!」



鳴瀬が不機嫌そうな顔をしているのがわかったけど
鳴瀬は絶対に来てくれる。

って、思ってた。



彼女は優しいから。