「どう?解けた? 鳴瀬ちゃんと、勉強したか?」 周りも気にせず、隣の彼は 私に話し掛けてくる。 「ん、うん。まぁ。」 朝から放課後まで、何かと 気にしてくれる彼にも慣れたのか 周りからの視線も日に日に無くなって いるような気がした。 だからと言って、私から彼に話し掛ける事も無いし 必要以上に話したりはしない。 やっぱり、永嶋輝と私は住む世界が違うから。