その一瞬さえも、惜しくて。


「…和真、課題とってこれた?」



後ろを振り返ると
そこにいたのは、和真ではなかった。



よく見るその右の横顔に
僕は、はっとしてつい声を出していた。



「あ…。」



僕の視線の先には
鳴瀬ひかりがいるからだ。

また切ない目をしている彼女がいたから。