突然眼鏡をかけ、お世辞にも若いとは言い難い男が教室へ入ってきた

その男は教室の入り口からまっすぐ教壇へと向かい、そこに立った

薄くなった頭を書きながら自分がこのクラスの担任をさせていただく者だと、無愛想に言った

名前は今から配る「新入生だより」に書いてあるから見てくれ

口で説明した方が早いんじゃないかと龍樹が控え目に俺の席へ振り向きながら言った

それと同時に龍樹が回してきたプリントを受け取り、確かになと相槌をうちながら見ると担任の名前は小林であった