「…で、結局また付き合ったんだけど。」
「へーすごかったねー(棒)」
「棒読みかよ!?」
昨日の出来事の始終を信頼できる友達、市川類に話した。
相変わらず反応が酷い(>_<)
「でも、綾瀬6またぐらいしてっからな。」
「ろっ、6またぁ!?」
自分でいうのもあれだけど一途な俺からしたらあり得ない人数。
市川は嘘をつくタイプじゃないし、ましてや長年一緒にいる「黙れ。」
俺の相談の時に嘘をつくはずがなかった。
「……。あんまり言いたくなかったけど写真あるぞ。」
そういって市川は鞄の中をごそごそ、と探し始めた。
「…これ。」
スマホの新品の液晶画面からは綾瀬と男の顔がよく見えた。
昨日の写真の男とは違うようだ。
俺は彼女の浮気相手を見るのが二人目だけど、
もう6またぐらいしてるとなぜか思ってしまった。


