「私の元彼氏は

市川くんのお兄さんでしょ!


私が突き落とされた日から

健に復讐すると心に決めた。


もともの、復讐心はあったから

迷いもなく進めようとした。


健が傷つく方法、

いろいと考えた。


そしたらね、健は弟の康くんが

すごく大切にしてることがわかった


だから、康くんが苦しめば、

健が傷つくと思ったの!


だから、康くんの親友、椎名くんと付

き合って傷つけようとした。


康くんと椎名くんすごく仲良いもんね。

康くん、椎名くんを大切にしてるし、

大事な親友が傷ついたら誰でも苦しくなるでしょ?

これが理由だよ。」


狂ったように綾瀬は笑う。

こんなの、綾瀬じゃないけど綾瀬なんだ。


「じゃあ、何股もする理由。」

「……それも、知りたいの?」

「いいわよ。

複数と男と同時に付き合うことで椎名くんは傷つくでしょ?

だから、付き合ったの。


後はー。

健のせいで男が大嫌いになった。


隼人以外大嫌い!!

受け入れられない!!!


健と同じ男たちを苦しめようと思ったの!

今まで付き合ってた男は全員

私に貢ぐの。

頼んでもないのにね。


自分で稼いだ金じゃないのに、

親が頑張って働いたお金が私のもとへくるんだよ。

そんな男が許せない!!


だから、貢ぐ男は

無様にふってやった。


これだけ。」





「所詮、


椎名くんは



健を苦しめるための




道具にしかなかったんだよ。」




道具。



それだけで俺の心を傷つけるのに


充分だった。