~恋って?~

 「夏ー!昨日の帰りに大火君となにがあったのですか~?」

 「白状したほうがいいよーw」

 「だから、別になんもないって!」

 「じゃあなんで内緒話なんかしてたのさ!ついでに鬼ごっこしてたし!」

 「いや、あの、あれはそのー…」
 
 誰か助けて~(泣)
 私は今みんなに昨日あったことについて問い詰められています…
 でも、あんなことみんなにいえないよ…

 「で、昨日なにがあった…」

 「だーかーらーなにもな」
  
 「俺が夏美を食べました♡」

 この声ー…  

 「夏マジ!?」   

 「大火ってめ!彩愛違うよ!」

 大火ありえねーだろ!  

 「はははwてか、夏美ちょっといい?」

 「あ、やだ。」

 「夏いってきな♡お母さんの命令よ♡」

 ウゲ…この麗奈怖い…

 「いつから俺のお母さんになったんだよ。わーかったよ、そのかわりもうかむなよ大火。」

 「噛んで欲しいなら…」

 「やっぱ行かねー」

 「ご、ごめん!」

 

 しょうがなく大火についてきた。ここは…屋上?

 「あー!つっかれた!」

 バタン!

 大火がいきなりマットらしきものに倒れ込んだ。

 「夏もこいよ!意外に柔らかいよw 」

 柔らかい!?

 俺は猛ダッシュしてそのマットらしきものに飛び込んだすると…

 バッターン!!!!!!!!

 「いって!てかかてーじゃねーかよ!!!!!!!!」 

 「あはははwww夏って本当に可愛いよな」

 そう言って大火は俺の頭をなでなでした。

 「やめろ…はずい///」

 「あ、照れてんの?wよっしゃ!もっと撫でてやる!!!!!!!!」
  
 「やめろって!」
 
 もうこれは撫でてるじゃなくて、髪をボサボサにしてます。だな。

 「ごめん。あ、で本題に入っていい?」

 「あーーーもう髪の毛が!!!!!!!!」

 「ごめん、ごめんw」

 「いーよもう。で、本題って?」

 俺はぐしゃぐしゃになった髪の毛を戻しながら聞いた。

 「夏、好きな奴いんの?」

 「…は?」

 何でそんなことをきく。

 「いや、気になったから…」

 「好きな奴か…」

 正直今まで好きな奴ができたことがない。告白ならよくされるけど、相手のことは好きになれなくて、即ふる。

 「…そーゆー大火は?」

 「あ、お、俺?」

 「そのどーよーからしているな☆」

 「う゛、ま、いるかな」

 「いるんだー。」

 大火はいても当たり前かー(ズキッ…)

  え?なんだろこのいたみ…

 「大火ちょっといい?好きな奴ってどんなかんじ?」

 「は、どんなかんじってなんだよ」

 「うーんと…好きな人ができるとどんな気持ちになるの?」

 「お前…もしかして、好きな人できたことねーの…」

 「うん…考えたことなかった。」

 大火はマジか!って顔に思いっきり書いてある。

 「好きな奴ができると、そいつのことを毎日考えてたり、いつの間にか目で追ってたり、今、どこにいるのかな、話したいなんて思ったりすると思う。悪魔で俺の気持ちだけどな?」

 「大火そんなこと思ってるんだw」

 「わりーか!」

 大火に思って貰える人が羨ましい…

 ってさっきから何だろこの感じ。大火の言葉に対してスッゴくモヤモヤする…

 「あと、俺、夏の一個下だから」

 「そっか、ってことは小5…ええっ!!!!」

 「驚きすぎだよ!やっぱりしらなかったかw」

 知らないもなにも…

 キーンコーンカーンコーン

 チャイムがなった。
もう少しここにいたかった…

 「じゃあ俺いくはー。じゃあなー」

 「おう、じゃあな~。」

 (ズキッ…)

 やっぱりへん…この気持ちは…いたみはなに?