ちいさな恋のものがたり。

オオカミとオニはかおをみあわせました。


「オレたちを、にんげんにしてくれるのか?!」


うれしそうにかおをかがやかせて、ふたりはまほうつかいにつめよります。

「うん!ボクはみんなのねがいごとをかなえるのがしごとだからね!」

まほうつかいはえっへん、とむねをはってこたえます。


「それじゃあいくよ?えいっ!」

まほうつかいがふたりにむかって、おおきくつえをふったとたん、ふたりはまっしろなひかりにつつまれました。



ふたりがそっとじぶんのすがたをかくにんすると、オオカミからはミミやしっぽが、オニからはツノが、きれいにきえていました。


「やったぁ!」

「オレたちにんげんになれたんだ!」



ふたりはよろこんで、まちのほうへとむかっていきました。



もうこれで、ふたりともこのさきこわがられることはありません。

なんていったって、ふたりともにんげんのすがたになったのですから。


たくさんのものがたりのしゅじんこうたちも、これでわるものにこわがることもなく、しあわせにくらすことでしょう。






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