ちいさな恋のものがたり。

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『おとぎばなしのわるもののはなし』




あるひ、くらいもりのおくで、オオカミとオニははなしていました。

「オレたちきらわれてばっかりだな」
「こんなこわいかっこうだからかな?」


オオカミとオニは、どんなはなしでも、きらわれてばかりです。


それがふたりのやくめだからしょうがないのはわかっています。でも、ずっとむかしからいままできらわれつづけてきたふたりは、いろんなはなしにでるたびに、かなしくなっていきました。


「もしもオレたちがにんげんだったらなぁ」
「こんなにこわがられなくてすんだのに」



ふたりはためいきをつきました。



「そのはなし、きかせてもらった!」

そういってとびだしてきたのは、ちいさなまほうつかいでした。

「な、なんだおまえ!」
「オレたちをたいじしにきたのか!?」


ふたりはみがまえました。
でもまほうつかいはけらけらわらってこういいます。


「ちがうよ。ボクはきみたちが『にんげんになりたい』っていったのがきこえてきたから、てだすけしようとおもったんだ」