―――― 衝撃の告白 ――――
「未知、いいかい。今から話す事は、未知にとって今までに無いほど酷な話になる。苦しくて、つらいものになる。けれど、お願いだよ。お祖母ちゃんは、未知に生き続けてもらいた。だから、聞いておくれ。そして、つらいだろが、お祖母ちゃんの言うとおりにしておくれ」
いいね？ と念を押す祖母の真剣で押し迫るような目の力に、私は頷くしかなかった。
それを確認してから、祖母はあの時してくれた御伽噺のように、話しをしてくれた。
「力ある者同士は、交わってはいけない。お祖母ちゃんは、何度も未知に話したよね？」
「うん……」
「あれには、お祖母ちゃん個人の切実な願いも、未知に対して込められていたんだよ……」
「……願い？」
「まず、どこから話そうかね……」
祖母は、そう言って遠い昔を思い出すような顔をする。
「あれは、十六年ほど前の事。この世に未知、お前が生まれた。私は嬉しくてねぇ、なんて可愛らしい女の子を授けてもらったんだろう、と親以上に喜んだものだよ。だが、それ以上に、悲しみもあったんだ……。未知、お前には……血の繋がった姉弟がいる――――」
「姉弟？！」
「そう、それも双子の男の子だ」
うそ……。
そんなの聞いた事ない。
お父さんだってそんな話……。
狐につままれたような、祖母からの真実。
いったいどういう事？
